『てい鍼』を体感してみよう!ひじきていしん会が開催されたよ!

岡野浩人です。

ここのところ『てい鍼』について考えることが多い。

一般の方に『刺さない鍼があるんですよ』と言うと『え?はりを刺さないって何ですかそれ!?』と非常に興味を持っていただける。実際に、てい鍼をお見せすると『これで、はり治療するんですか?』と、更に興味を持っていただける。臨床であれば『はり治療は興味があるけど怖い』という方に、オススメして、そして体感いただくことで『気持ちいい』『心地いい』を知って頂き、治療を進めていくことができる。はりの導入期における『てい鍼』は、それはそれは、鍼灸師にとっての大きな武器であり、そして患者様の不安を払拭できうる施術でもあるとおもう。

   

和歌山の鍼灸院『蓬庵』さんで実施された てい鍼ワークショップ に参加して

そこからする形で、東京で てい鍼体験会 が開催された。

『ひじきていしん会』

鍼灸師であっても、この『てい鍼』を使っていない、使ったことがない、という先生も多いご様子。学校でもあんまり教わる機会がないなー。ということもあるし、使っている先生と交流があれば、多少なりとも興味があったり、目にする機会もあると思うが、そうでないと『てい鍼』に触れる機会ってないかもしれない。実際に、自分自身が『はり師』になってから、10年近くはこの『てい鍼』とは無縁だった。

『てい鍼』は、刺激量の少ない施術である。学生時代に使った『はりきゅう理論』にも記載がある通り、刺激量は、個々の患者の持つ感受性によって調整していかなくてはいけない。特に感受性が鋭敏な場合は、刺激量の調整が難しい。ここに当てはまる代表的な例として、小児や高齢者、虚弱な人、そして、はりの経験がない人が当てはまる。

そう考えると、患者様のターゲットを『小児』『高齢者』に絞って治療を行なっている先生は、おそらく少なく、だからこそ「てい鍼」に触れる機会も少ないのかな。と推測する。私のように『訪問』というフィールドに出ていると、70代、80代、90代の患者様がほとんどで、ある意味高齢患者様を専門で診ているといっていい状況にある。

そして、高齢患者様の施術を行っていると『刺鍼だと刺激量が多くなってしまう…』という悩みが出てくる。私はここから『接触鍼』→『てい鍼』という選択肢を選ぶようになったという経緯がある。

ここを経験している先生が少ない、もしくは伝えていない先生が多いのかもしれないな。って思っていたり。学校の授業でも、さらっとしかやらないのは、こうした経験を持つ先生が少ないからなのかな。

カリキュラムや教科書的に、『小児』や『高齢者』をターゲット患者として見ていない、もしくは優先度が低いのであれば、やや時代にそぐわない可能性もあるんじゃないかな。って思う。

教科書の引用をすると、感受性の鋭敏な場合として『小児、老人、女子、虚弱な者、神経質な者、栄養状態が不良の者、未経験者、顔・手足』が挙げられている。

え、これって、いま一番鍼灸がアプローチできるところじゃないの?っていうか、現代社会においてメインターゲットの患者様じゃないの?って思ってしまう。なんなら、この層にアプローチする方法をおろそかにしてるから、受療率〜とかの問題が出てしまうんじゃない?って考えてしまう。

もちろん、基礎の刺鍼は有効だし、これを習得することは絶対に必要だし、とーーーても重要。ただ…刺激量を強くすることと同じくらい、刺激量を弱くすることも、学んでいかなくてはいけないと思うし、何より鍼灸師自身が体感してみることが大事。「気持ちいい」「心地いい」って自分で感じることが、興味につながるし、純粋に他の人にもやってあげたくなる。そうしたことの積み重ねが、経験になり、技術になっていく。

今回は、主催の橋本先生がこの辺りの想いを汲み取ってくださって、セミナーじゃなくて、体験会的なニュアンスにしてくださった事が、本当に嬉しくて、こうした会が気軽に開かれるようになれば、学校ではフォローしきれていない点も、鍼灸師自身がもっともっと体験、体感することだできるんじゃないかな。

セミナーや施術を受けにいくことも、すごくいい事。学会にもどんどん出向いてほしい。でもその手前のきっかけとして『やってみる』『感じてみる』っていう入口やファーストステップがあっていいんじゃないかな。そこから、もっと知りたい!勉強したい!が生まれてきたらすごくいい流れになると思うんだよね。

今回、参加した皆さんが、てい鍼に触れて、体験して、体感して、それぞれに何かを得てくれていたら嬉しいし、そこからの興味や学習に繋がるともっと嬉しい。

私自身ももっと勉強したり追求することが必要だと感じる日々ではあるけど、同時に、感じていることや、現在までに得たものは、どんどん共有していきたいなと更に思うようになっている。学術のお話しはあまり出来ないけど、自分が見ている世界や、自分が実践していることは、どんどん出していきたい。

またこういう会ができたらいいな。

おわり。

【第2弾】ひじきていしん会の内容をレポートするよーーー!!

 

▼褒められて嬉しいやつ▼

▼実はZOOMもしてたやつ▼

 

▼ありがとうございました▼

 

▼学びはどこにでもあるもの▼

 

▼『ひじきていしん会』のハイライト▼

 

▼独自理論全開だったんで余談程度に▼

 

▼普段使っているてい鍼はこれ▼

 

てい鍼ワークショップの様子はこちら▼

 

▼学会にも行ってみよう▼

 

▼訪問現場でてい鍼を活かしてみない?▼