「必ず好きになる生理学」ってそんなことあるかよ、って思ってセミナーに参加してみた。

オカノヒロトです。

関東鍼灸専門学校で『必ず好きになる生理学』というセミナーに参加してきた。生理学って好きだけど難しい。なんで難しいかって、多分実感しづらいんだろうな。だからある意味「暗記教科」みたいになって・・・学生時代は「生理学嫌い!!」って人も多かったのではないだろうか。現役の学生さんは、「もう!生理学何勉強したらいいの!」となっているのではないかと推測する。

その生理学が好きなになる授業ってすごくない?結論からいうとすごかったのだ。

そもそも他校の教員が、必修教科を講義するってものすごいことだと思う。そしてそれを受講するために、会場である関東鍼灸専門学校の生徒さんだけでなく、他校専門学校の生徒さんも参加するという。業界的にはわりと事件なんじゃないかと。

今回講義をするのは、四国医療専門学校 で教鞭をとっている赤澤先生。

講義スタイルは、今後の教員に必要なスタイルなんじゃないかと感じた。飲み物自由、なんなら飯くってもいいと!「でも、これだけは約束。」と赤澤先生。「講義をしている30分集中して聞いて!」講義は約30分ごとに小休憩がある。とにかくこの30分を集中する環境を自分で作って、講義を聞いてほしい!という。人間が集中できる時間といわれる30分でしっかりと伝える。この小休憩で休憩や意見交換、ノートまとめをする。そうすることで次の30分も集中して取り組めるというわけだ。すごい。

赤澤先生のしゃべり口は基本早口。板書も早い。この小休憩は、そうしたところで聞き手が置いていかれないようにする工夫でもあるという。そして、講義の印象として大きく残っている「お隣のひとに教えてくださいどーぞ」のひとこと。講義中になんども隣のひととの意見交換を促す。こうすることで『考える』作業を入れることになる。講義を受けて思ったのは、こうしたアウトプットや意見交換で復讐をしたり、考察することで、頭に残りやすくなると同時に、次の言葉がスッと入ってくること。すごい(2回目)

生理学を含め、初学のものって『そういうものなんだ』って思うしかないもの。それは知らないことを教わるんだからしょうがない。そして教科書に書いてあるんだから、覚えるしかない。でも・・・赤澤先生の講義は『そうだよね』っていう同意ができる内容が入っている。講義を聴く側がわかる内容が入っていて、かつ『うんうん』って言えると、次の言葉に耳が傾く。会話みたいに。「今日はいい天気ですよね」「そうですね」という会話テクニックのように。わからないことだけの講義というのが、生理学や解剖学、なんなら東洋医学概論なんかもそうかもしれないけど、特に学生さんを悩ませる原因なんじゃないかな。知らないことを何教科やるんだよ!と。その中でも生理学は、冒頭に述べたように、その作用や働きが見えないから実感しにくい。こうした配慮が、その教科を好きになるきっかけになって、継続的に学べる機会に繋がるんじゃないかな。嫌い率の高い生理学を、必ず好きにさせちゃう赤澤先生。すごい(3回目)

 

何故生理学を学ぶのか。生理学の授業で教わっていることは何の為なのかがわかるので、生理学よくわからない!きらい!という学生さんには、早い段階で赤澤先生の授業に触れていただきたい。 そして…教える側の立場にある方は、ものすごーーーく勉強になる。これが全部アドリブって、嘘でしょ…。すごい(4回目)

そしてなんと!今回のセミナー。生理学の講義なのに『実技』がある!!正直、それを聞いて「え?」ってなった。だって生理学だよ。生理学の講義だよ?←でもこれがもう間違いなんだよね。生理学を学んで、それを臨床で生かす、現場に落とし込む為に学んでるわけだから、実技をやってもなんの不思議もないよね。今回は、細胞の話から、呼吸や循環の話や、体温の話まで及び、じゃあ「冷え性のひとの治療」をどう考えて、どう組み立てるの?ってところに結びつけて、そして呼吸の深さと胸郭の動きについて、実技で確認と、改善方法をやってみた。講義内容と、実技が結びつく瞬間って、すごーーーく理解度は高くなる。そしてその講義内容がなぜ必要な知識なのか確認したくなる。こうして、学びと活用の両立ができる。すごい(5回目)

赤澤先生は『教えてるんじゃなくて、伝える』ということをなんども言っていた。自分が学んだこと、理解してきた課程、実際の活用法・・・自分自身が辿った道を伝えているだけ。この意識、この視点はすごく勉強になった。教えるってなると、あれこれ考えがちだけど、シンプルに自分の学んだことや感じたこと、そして経験を伝えて行く。もちろんそこには自分自身が人一倍学んでいる必要はあるのだけど、いまの自分の知っていること、そしてそれを習得した、理解した、活かした過程を伝える。これは自分自身も今後も意識したい点である。

今回は受講生として参加させていただいたが、講義の内容や構成はもちろん、どのような意識で指導や教育をしていくかまで、様々なヒントを得た気がする。今後に活かしていきたい。

当日の動画見れるってよ!!!!!

そして今回のこのセミナー。なんと Polca というクラウドファンディングで1000円の支援をすると、当日の動画を見ることができる。しかも、赤澤先生の1年分の生理学ノートまでついてくる。内容に興味がある方、そして、今回講義をされた赤澤先生を応援したい方、主催した関東鍼灸専門学校の内原副校長先生を応援したい方は、ぜひ1000円の支援してほしい。 Polcaはこちら から。