鍼灸専門学校の生徒さんの目は輝いていた。これを活かすも殺すも現役鍼灸師達次第だ、と改めて感じた鍼灸養成校での特別講義

こんにちは、訪問はりきゅう上達ラボの鍼灸師オカノです。

先日、鍼灸専門学校(養成校)様に伺い、『鍼灸師の働き方』を1時間ほどお話させていただきました。

 
もちろん、私の専門でもある『訪問治療』の話が中心となる訳ですが、現状の受療者数の推移と、鍼灸師資格者の推移、また卒業後の鍼灸師の進路や働き方、そして収入など、現状の鍼灸師の状況を説明させていただきました。

鍼灸業界では、受療率は下がっているが、資格者と治療院が増えている現状があり、特に鍼灸のみ師の収入は上がらない現状がうかがえる。データ上でもそうだが、肌感覚としても、『鍼灸師は稼げていない』という印象が強い先生が多いのではないだろうか。そのなかで、新卒鍼灸師さんたちが活躍していく可能性を、示していきたいと思い、訪問だけでなく、治療院勤務や、治療だけにとどまらない鍼灸師の活動について話してきました。

 

1時間のうちの、おそらく20分以上は質疑応答でした。
学生さんが積極的に質問くださったのは、とても嬉しかった。

※当日の生徒さんからの質問と、私の回答の一部を掲載します。

生徒さん『訪問治療専門だと、移動して、治療して、また移動して・・・、ということだと思いますが、仕事時間の半分が移動という認識でいいのですか?』
岡野:『極端にいえば、そういうことです。治療と治療の合間には、関係者との連携や関係先への報告など様々な業務がありますが、「治療をしている時間」というところにフォーカスすると、業務時間の半分になります。これが良いという先生もいれば、ちょっとなぁという先生もいます。』

生徒さん『鍼灸師一人で訪問するんですか?』
岡野:『はい、一人で訪問します。もちろん最初は先輩が一緒にという治療院さんは多いですが、先輩たちが治療予約が入っていれば、見学はできても、何度もサポートを受けるということが難しい時もあるかもしれません。何れにしても最終的には単独で訪問することになりますので、準備や心構えが必要となります。』

生徒さん『自分の患者様ってどうやって見つけていくんですか?』
岡野:『治療院さんのスタイルにもよりますが、例えば治療院さんによっては営業専門の方を雇っているところもあります。逆に鍼灸師さんが自ら営業に出向く治療院さんもあります。また最初は、先輩先生の担当患者様を少しづつ任せてもらいながら、ということもあります。訪問治療に関しては、高齢者や介護サービスを受けている方が多いので、そういった方が集まるところに赴き、自分を知っていただくことで患者様から治療依頼を頂きます。』

生徒さん『刺鍼だけですか?僕はてい鍼や小児新も高齢者には有効だと考えているのですが』
岡野:『(お!いい質問!)学生さんからこういった質問がでるのは非常に嬉しいです。実は、現場では全く同じ感想を持つことが多々あります。刺鍼をして刺激量が多くなってしまうこともあるので、てい鍼やローラー鍼などを使った方が効果が出ることがあります。』

生徒さん『鍼、灸、だけですか?マッサージとかってやるんですか?』
岡野:『患者様の状況や、ご要望、満足度を考えると、鍼灸だけしてうまくいくというわけではありません。マッサージというより、治療前にお身体をさすって安心していただいたり、全身の状態を触りながら確認をしたり、取穴や前揉、後揉をおこなうこともあります。患者様からしたら、これを『マッサージ』と捉える方も多いと思います。またストレッチや、関節可動域訓練を行うこともあります。様々なニーズがある中で、鍼灸治療を有効に使いながら患者様の希望や目標を達成していくことになります。』

などなど・・・素朴な疑問から、現場についての質問まで、様々な質問にお答えさせていただきました。


私が業界に関わり、業界の中で活動していく中で
学生さんや若手鍼灸師の先生に強くお伝えしたい点は次の3点

・自分がどういう生き方をしたいのか考えてみるといいよ!
・自分の人生のなかで鍼灸師という資格をどう活かすのか考えてみるといいよ!
・勉強と練習はした方がいいよ!

ということでしょうか。

視野を広く持つことで『鍼灸』や『鍼灸師』の可能性が大きいことがわかると思うし、固定概念に縛られず自由な発想の中から、新たな可能性が生まれると信じています。

卒業した先生が、個々の良いところを最大に活かして欲しいと思います。

訪問鍼灸の営業で心が折れそうになったら見て欲しい

「訪問」で治療院を開業したい先生へ

開業したけどうまくいかない先生へ